【アトリエシリーズ】ライザのアトリエ裏ボスまで完走した感想

梅雨が明けた。熱い。暑いじゃなくて熱い。

あまり冷房に頼らずに寝る方の人間だったはずなのに、一度覚えた快適さからは逃れられなかった。

それは自分だけではないようで、家の中では家族が冷房を求めて夜になると快適な寝床を探しまわるのだが、それは自分の周りでも影響を及ぼしている。

夜の10時頃になると、普段自分が使っているPC環境周辺で家族が寝始めてしまう。

普段は使っていないベッドだけど、快適な睡眠には涼しさは必要。

なぜこのようなことになっているのかというと、我が家のエアコンの半数ほどが壊れたまま放置されているせいなのだけど、どうも買い替えるのは面倒らしい。

布団を持ち歩くのもなかなか面倒だと思うけど、寝るためだけに冷房を入れるくらいなら元から冷房の効いている部屋に移動するというのが我が家の思考らしい。遊牧民か。

 

そんなこんなで夜に戦車の集団戦に参加しにくい状況になってしまったのでちょっと前にセールがあって購入していたライザのアトリエを始めた。

ゲーム開始から10日ほどで裏ボスまで走り切ったのでざっくり感想とかを書いていきたい。ネタバレ注意。

 

ちなみに自分が今までプレイしたことがあるアトリエシリーズ

ロロナのアトリエ
トトリのアトリエ
ソフィーのアトリエ

の3作品のみで割とにわかなのでそこは容赦してほしい。

f:id:mof_clover:20200805203447p:plain

 

簡単な感想

・王道RPGに寄ったアトリエ。
・難易度も低めでアトリエ初心者でも気軽に楽しめる。
・デカい。

前シリーズから世界観やシステム面が一新されており、「アトリエをやったことないから」とか気負わずに気になったら是非プレイしてみてほしい。

store.steampowered.com

 

メモまでにメインストーリーのエンディングまでのプレイ時間が28時間ほど、
エストの消化や裏ボス攻略までが13時間ほどを追加し計41時間ほどで遊べた。トロコンにはあと20時間くらいはかかりそう。

 

以下、細かいことをだらだらと書く。

 

概要

アトリエシリーズとは

ゲーム制作会社”ガスト”が手掛け、。錬金術を用いてアイテムを製作することを主体にしたRPGで、そのシリーズの総称。

「世界を救うのはもうやめた」をコンセプトにした”マリーのアトリエ”から始まり、2020年夏現在でスピンオフを除き21作品が発売中。

アトリエシリーズはさらに細かく、ロロナやトトリで有名な”アーランドシリーズ”や、アニメ化されたエスカとロジーの”黄昏シリーズ”など、舞台となる周辺地域等の世界観を同じくするものでシリーズ分けできる。

・ライザのアトリエとは 

上記のアトリエシリーズの最新作。

世界観、登場人物なども一新されており、前までのアトリエの続編には当たらない新作になる。

このゲームがなかなか売れないご時世にアトリエシリーズで最高の42万本を世界で売り上げたらしい。

世界観とかは公式を見た方が早いしわかりやすいので以下のリンクからどうぞ。

ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜

ちなみに次回作となる”ライザのアトリエ2”が少し前に発表された。

 

登場人物

イラストは公式のツイッターアイコンから拝借した。

・ライザ

f:id:mof_clover:20200805220951p:plain

本作の主人公。デカい。
ゲーム序盤でのジャイアン感がめちゃくちゃ引っかかったが、中盤からは幼馴染ズの自立もありジャイアン感がなりを潜めていい感じに落ち着いた。
ひと夏で錬金術を始めてから賢者の石を作れるようになるやべーやつ。

・クラウディア

f:id:mof_clover:20200805221958p:plain

今作のメインヒロイン。ほどよい。
ライザの村にやってきた商人のお嬢様。ライザが男勝りのためお淑やか要素を一人で担うことになった。
おてんばなところもありかわいい。CVもとても合っている。かわいい。
今作のイチ押し。

・リラさん

f:id:mof_clover:20200805222516p:plain

今作のパーティーの大人担当。めちゃデカい。
戦闘スタイルは脳筋だけど性格的には落ち着いている。
アトリエシリーズに代々引き継がれるアインツェルカンプ役でもある。

・アガーテさん

f:id:mof_clover:20200805223006p:plain

サブキャラ。ライザの姉のような立場で村での理解者担当。ほどよい。
見た目性格共にもろ刺さりでプレイアブルであったらイチ押しだったであろう。
ドリームクラブで受付嬢を指名できないのと同じような悲しみを感じさせられた。

 

あたりまえだけど男の紹介は省く。男なんて必要ないんじゃよ。

 

ゲームシステム

全体的にシステムが一新されおり、手探りでやっていて新しいことが見つかったりと好奇心をそそられるものが多かった。

・採集

錬金術をするにも素材がなければどうしようもない。なので素材を集めるためにあちこちで採集という材料集めを行う。

採集ポイントが設けられているのは今までと一緒だけど、そこに要素が追加されている。

前から岩などは爆弾で吹き飛ばして採集するといったことはあったような気がするが、今回は採集ポイントで使用する採集道具によって取れる素材が変わるという要素が設けられている。

f:id:mof_clover:20200805230832p:plain

上の画像はライザの家の近くの樹の採集ポイントだが、ここだけで6種類の素材が採集できる。

杖で叩けば木の実が、草刈鎌ではツタや樹皮、斧では木材、ハンマーではハチの巣といった具合である。

他にも花の採集ポイントでは杖や鎌では花や植物といったものほかに、虫取り網を使うと虫や気体の採集ができる。

こういった要素のため、比較的素材を入れるカゴは容量が多めであったり、1マップ中の採集ポイント自体も多めに作られているように感じる。

初期状態ではどこで何をするとどの素材が取れるかなんてわからないので、ついついマップを走り回っていろいろ試したくなる。

自分のように広いマップを走り回るのが好きな人にはとても相性がいい。

ただ後半に慣れてくるといちいち採集道具を変えるのが面倒になる。これは一長一短。

・調合

ここはかなり変わったところ。
今までは材料を必要数集め、それを投入して調合を行っていたが、今作は1つの調合を行うのに最低限必要なアイテムがあれば素材が2個からでも調合ができるし、10個以上素材を投入して調合を行うこともできる。

序盤とかは「ちょっと素材を節約したいな」ってことが稀によくあるのでこれは嬉しいポイント。

調合素材には今まで通り、水・火薬・木材・毒・エリクシル等の素材分類があるが、本作はそれに加えてマテリアル環というシステムのため、素材ごとに火・氷・雷・風の属性とその値(属性値)が与えられている。(説明は面倒なので端折る。やった方が早い。)

これがちょっと面倒なポイントで、調合でより多くの効果を発現させるには必要とされる素材から見合う属性の物を見繕わなければならない。
これが面倒だと開発側も思ったのか、比較的必要な素材が固定化されている場合も多く、「調合の自由度」という点ではちょっと見劣りする気もする。

ただ調合に必要な素材が固定化されている点については、ただその素材を集めればいいという意味で初心者にもわかりやすく取っつきやすいのは一理ある。

 

・戦闘

割とおじいちゃんでも大丈夫なターン性やアクティブタイムバトルシステム(順番が来たら動きが止まってコマンド入力するやつ)が多い印象だったが、本作はリアルタイムタクティクスというずっと時間経過するやつとなった。

ざっくり説明するのに下の画像を用意しました。

 

f:id:mof_clover:20200806223935p:plain

左側の丸いやつが下に到達するとアクションを選択できるようになり行動する。操作していないキャラが到達したら勝手に攻撃してくれるのでとりあえず1キャラの操作に集中しても大丈夫。おじいちゃんでも安心。

操作をしていないキャラは通常攻撃しかしないのかというとそうではなく、左上のように「〇〇して!」とか要求が飛んできて、それに応えるとサポートアタック的な追加攻撃をしてくれる。そこそこの威力だしメリットしかないので積極的に狙っていくが、HPほぼ全快で回復を要求されるのは勘弁してほしい。

また、バトルで一番重要なのは右中段にあるタクティクスLvという要素で、これを上昇させることでバトル中スキルに追加効果が発生するなど多くの恩恵を得ることができるようになる。これを如何に早く上昇させるかが肝。

今作の戦闘アイテムはコアアイテムという名前になっていて、使う際は右下段のコアチャージのポイントを消費する。実物は消費せずアトリエに帰ると回復できるので、フラムの大量生産とかはしなくてもよくなった。

他にもブレイク等重要な要素はあるけど説明が無理なので端折る。

全体的にアトリエにしてはかなりスピード感のあるバトルで、やればやるほどやり応えのあるバトルに仕上がっている。

自分がおじいちゃんすぎて中盤くらいまで戦闘は慣れなかったが、コツをつかみ始めると楽しくなっていき、戦闘システムにおいてはゲーム終盤まで十分楽しめた。

 

その他

・世界観・ストーリー

少年少女の誰にも知られないひと夏の冒険というスタンスを最後まで貫き、その成長を描き完結させたのはすごく青春って感じでよくまとまっていた。行動を縛る掟の多い村という設定も秘密基地を始めとしたライザたちの秘密の行動を良く強調できていたと思う。正直序盤は「ちょっとそれは無理やりすぎないか???」と思うこともあったけど、中盤以降はそれは薄まった気がする。

ただ純粋なボリュームが少なく感じた。進めようと思うとストーリーはサクサク進められるくらいの難易度だし、サブクエストもメインキャラにすらほとんど絡まないので寄り道要素は少ない。途中で「絶対に出てくるぞ・・・」ってボスが異様に弱かったり、逆に突然ボス戦になったかと思ったら異様に強かったりした。

寄り道要素が少ないということに付随するのだが、今作はメインキャラサブキャラ共に好感度的な要素や特殊な追加イベントもなく、掘り下げがほとんどなされていない。

ちなみにメインのプレイアブルキャラ組に関しては追加ストーリーをDLCとして販売している。
ちょっと小話みたいなDLCのようだけど、そこまで含めてゲーム単品で完結させてくれとは常々思う。

ここを書きながら思ったけどほんと普通のRPGに寄っているな・・・

 

・風景・グラフィクス

推奨でgtx1660以上を求めるだけあってさすがに綺麗。
画質設定は最高のFullHDでプレイしていて、我が家のgtx1070ti君の使用率が70%ほどだった。2K以上はもう少し上じゃないとキツそう。

村の風景とかせっかくきれいに作られていたので、もう少し俯瞰できるくらいカメラを離せるようにしてほしかった気持ちがある。

 

・BGM

最の高。浅野隼人神を崇めよ。

通常戦闘曲の「穀雨、麦の風」という曲がある。それにフルートのパートがあるんだけど、そこにクラウディアのボイスが重なると「あぁぁぁぁぁぁ~~~~~」ってなって感情が溢れてしまう。語彙力が足りない。クラウディアがかわいい。

ブルリフのOVERDOSEも、ソフィーの雲雀東風もそうだけど通常戦闘曲で本気を出されすぎて困る。

 

最後に

BGMのオタク的にはBGMだけでも買う価値はあると言っちゃう。浅野神を讃えよ。

だらだら書いたようにほぼほぼ普通のRPGだし、新シリーズなので前作未プレイとか気にせずにやってほしい。

ライザ2が発売される2020年12月3日の前にはまた大きなセールを行うはず。

 

ライザ2のクラウディアも超絶かわいい感じでうっきうっきが止まらないゾ。